日本ヘーゲル学会研究奨励賞は、ヘーゲルに関する学術研究を奨励し、多くの高い水準の研究者を育成するために設けられました。受賞候補者は、ヘーゲルに関する研究で将来すぐれた研究者となることが見込まれる、ほぼ40歳までの者で、当面日本ヘーゲル学会会員に限られます。受賞者には、賞状と副賞(賞金)が授与されます。
また、2015年度より著書部門と論文部門に分けられました。
歴代受賞者
2023年度(第17回)
論文部門
真田美沙氏「ヤコービ哲学における学的証明とその労働に関する批判についての考察ーヘーゲルのヤコービ批判の再検証のためにー」、
『ヘーゲル哲学研究』第29号(2023年12月)
2022年度(第16回)
著書部門
岡崎龍氏 Ryu Okazaki, Zur kritischen Funktion des absoluten Geistes
in Hegels Phänomenologie des Geistes (Hegel Jahrbuch, Sonderband 15, Berlin, 2021)
2022年度(第16回)
論文部門:
岡崎佑香氏「ヘーゲルの性差論ーイェナ期とベルリン期の比較ー」
(『ヘーゲル哲学研究』第27号 2021年)
2021年度(第15回)
著書部門:
川瀬和也氏『全体論と一元論――ヘーゲル哲学体系の核心』(晃洋書房、2021年)
2020年度(第十四回)
著書部門:
池松辰男氏『ヘーゲル「主観的精神の哲学」:精神における主体の生成とその条件』(晃洋書房・2019年)
下田和宣氏『宗教史の哲学:後期ヘーゲルの迂回路』(京都大学学術出版会・2019年)
2019年度(第十三回)
著書部門:
嶺岸佑亮氏『ヘーゲル 主体性の哲学――〈自己であること〉の 本質への問い』(東北大学出版会・2018年)
2018年度(第十二回) 該当者なし
2017年度(第十一回)
論文部門:
岡崎秀二郎氏「ヘーゲル反省論における循環と自己運動の連関」(『ヘーゲル哲学研究』第22号・2016年12月)
2016年度(第十回)
論文部門:
小井沼広嗣氏「ヘーゲルにおける意志論と衝動の陶冶――フィヒテとの対決を視軸として」(『倫理学年報』第65集・2016年3月)
2015年度
(第九回) 該当者なし
※ 審査日程変更のため、2015年度は二度審査が行われました。
(第八回)
論文部門:
鈴木亮三氏「ヘーゲル哲学におけるオイディプス問題」(『ヘーゲル哲学研究』第19号・2013年)
2014年度(第七回) 該当者なし
2013年度(第六回) 該当者なし
2012年度(第五回) 小島優子氏
2011年度(第四回) 野尻英一氏
2010年度(第三回) 該当者なし
2009年度(第二回) 大河内泰樹氏
2008年度(第一回) 佐山圭司氏