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日本ヘーゲル学会第一回研究奨励賞
2008年度


受賞者 佐山圭司氏

 


佐山圭司(さやま けいじ)

経歴
1967年 東京で生まれる
1993年 一橋大学社会学部卒業
1995年 一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了
1995年〜2001年 ハレ=ヴィッテンベルク大学に留学(指導教官マンフレート・リーデル)
2001年 博士号取得(ハレ=ヴィッテンベルク大学)
2003年 一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学
2003年〜現在 北海道教育大学教員


授賞対象業績
【著書】
1)Die Geburt der bu¨rgerlichen Gesellschaft. Zur Entstehung von Hegels Sozialphilosophie. Philo-Verlag:Berlin 2004

【学術論文】
1)「マルクスの「フランクフルト」時代―若きへーゲルから「ヘーゲル国法論批判」を読む―」2002年11月、『情況』208〜223頁
2)「「人倫の体系」におけるヘーゲルの経済学受容」2002年12月、ヘーゲル研究会編『ヘーゲル哲学研究』第8号、133〜145頁
3)「「人倫における悲劇」から「市民社会」の誕生」2003年4月、島崎隆・岩佐茂編『精神の哲学者ヘーゲル』創風社、62〜89頁
4)「ベルン期ヘーゲルのキリスト教批判と「民族宗教」構想」2003年9月、社会思想史学会編『社会思想史研究』第27号、151〜167頁
5)「イェーナ期ヘーゲルのスミス受容」2003年12月、ヘーゲル研究会編『ヘーゲル哲学研究』第9号、96〜109頁
6)「ヘーゲル法哲学における伝統と革命」2004年12月、ヘーゲル研究会編『ヘーゲル哲学研究』第10号、29〜40頁
7)「勇敢さの犠牲―ヘーゲル「人倫における悲劇」論の一解釈」2006年3月、日本倫理学会編『倫理学年報』第55集、65〜79頁
8)「生きた全体における個体性の問題―ヘーゲル「1800年の体系断片の一解釈」2006年4月、日本哲学会編『哲学』第57号、197〜209頁
9)「18世紀ドイツにおけるスピノザ復興―ヤコービとヘルダーのスピノザ「改釈」」2006年10月、スピノザ協会編『スピノザーナ』第7号、29〜46頁

授賞理由
 佐山圭司氏は、1930年代のヘーゲルの市民社会論の研究動向に注目し、家族と国家を媒介するものとして市民社会を位置づけるヘーゲルの法哲学講義が如 何にして成立したかをベルン期からフランクフルト期、イェーナ期を通して跡づけ、個と普遍を媒介する論理を発見することに努めてきた。そこに氏は犠牲を通 じての和解という思想から相互主観的行為を通じての媒介という思想への転換を見るが、イギリス経済学をも受容しつつヘーゲルが市民社会論を生み出していく 過程の考察は学位論文Die Geburt der bürgerlichen Gesellschaft. Zur Entstehung von Hegels Sozialphilosophie. Berlin:Philo Verlag, 2004"となって結実する。これをドイツで刊行された氏の業績は、我が国の研究者にとって刺激となるのみならず国際的にも寄与するところ多く、よってこ れを讃えまた今後の発展を期待して、研究奨励賞を授与することとした。




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